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「あせも」と「汗かぶれ」

[2022.08.12]

こんにちは。院長の牧野です。

汗を多くかく季節になって、お子さんの首、肘、膝の湿疹が多くなってきました。よく「あせも」ですか、と聞かれますが、「あせも」ではなく「汗かぶれ」です。「あせも」は大量の発汗で皮膚の角質が腫れて汗の管が閉塞し、炎症を生じ赤いぶつぶつができます。正式名称は「汗疹」といいます。「汗かぶれ」は、汗に含まれる塩分やアンモニアが刺激となって、皮膚が赤くかぶれてしまう状態です。つまり、汗による接触皮膚炎です。首や肘の内側や膝の裏側を搔き壊しているのは汗かぶれが原因です。特に、アトピー性皮膚炎などの乾燥肌の方は、皮膚バリアーが壊れているため、汗の刺激を受けやすくかぶれやすいと考えます。私もその一人です。汗を皮膚につけていますと、とても痒くて掻いてしまいます。

予防法は、汗を洗い流すことです。シャワー浴をお勧めしますが、お子さんは簡単にシャワーに入ってくれないと思いますので、濡れタオルで汗を拭くだけでも効果はあります。搔き傷ができてしまった場合は、湿疹ができたのと同じ状態ですので、適切な強さのステロイド外用剤が必要になります。放置しておくと皮膚が厚くなり慢性化してしまいなかなか治らなくなるので、早めに治すことが大切です。市販の薬でいいだろうと市販の薬を塗っていたら、汗かぶれではなく、カビ(体部白癬)だった、ということもありますので、まずは気軽にご相談ください。

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