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いぼ

[2022.08.31]

こんにちは。院長の牧野です。

今日はいぼのお話です。いわゆる「いぼ」は、ヒト乳頭腫ウイルスによる皮膚のできもので、医学的には「尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)」や「扁平疣贅(へんぺいゆうぜい)」と言います。ほかにもたくさん種類があります。よくあるのは尋常性疣贅で、手や足に黒い点々のあるガサガサした丘疹を作ります。足の裏にできると、よく魚の目と思って受診する方も多くいらっしゃいます。

尋常性疣贅はなかなか治療が難しく、いろいろな治療法が考案されています。「尋常性疣贅ガイドライン2019」によると、24種類もの治療がありました。

この中でも推奨度Aとされているのは、液体窒素冷凍療法とサリチル酸外用のみです。

液体窒素冷凍療法は、いぼに-200℃近い液体窒素を綿球もしくはスプレーを使って凍らせます。

私はこれまで綿球を使っていましたが、スプレーの良さを学んで当院ではスプレーを採用しました。

 

スプレー式の利点は、組織を深く冷凍させることができることや、

付属のレキサンディスク(上の写真)を使うと、周囲の組織を凍らせることなくイボだけを凍らせることができるため、冷凍後の痛みを軽減できることなど、スプレーには他にもたくさんの利点があります。特にレキサンディスクを使い始めてからは、治療回数が少なくなった実感があります。

イボは放置しておくと大きくなったり、数が増えたり、人に移ったりします。特に大きくなると難治になります。手足にいぼがある方は、早く治療することをお勧めします。

 

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