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しもやけ

[2023.01.07]

こんにちは。院長の牧野です。

 

最近足先や指先、耳などが赤くなって痒くなったり痛くなったりしていないでしょうか。

これはしもやけ(凍瘡とうそう)の症状で、ひどいときには、紫色になったり、水ぶくれができたり、潰瘍ができることもあります。

私たちの身体は、寒い環境下では、体内の熱を外に逃がさないように血管を収縮して体温を保っています。その際、動脈も静脈も収縮しますが、動脈の収縮は静脈よりも持続しません。体温を調節するために血管の収縮や拡張を繰り返すなか、動脈収縮が解除されたのに静脈は収縮が解除されず、血液の循環に障害がおこった結果、しもやけの症状が現れると考えられます。

子供に多いですが、汗をよくかく人も汗で体温を奪われるためにしもやけになりやすくなります。遺伝的要素として、末梢の血液の流れを調節しにくい体質をもつ人は発症しやすいと考えられています。

治療としては、血行をよくするビタミンEの内服や、ヘパリン類似物質の外用を行います。かゆみや痛みが強いなど炎症が強い場合はステロイド外用剤も処方いたします。

しもやけにならないためには、手袋や厚い靴下など防寒具を活用し手足を冷やさないようにします。ただし、手袋や靴下の中が汗で蒸れたり濡れたままにしていると、体温を奪われてしもやけの誘因になることがあります。濡れたままにしないようにしましょう。寒いところからストーブなどで急に温めるとしもやけが悪くなりやすいので、ぬるま湯などでゆっくり温めるようにしましょう。

しもやけかなと思ったらご相談ください。

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